自然と共存してゆく生活は大変そうですが、この場所に来ると暖かく感じてしまうのはどうしてでしょうか?
この集落には「結い」という精神が残されています。
「結い」とは「田植えや、屋根の葺き替えなどを共同作業で行うこと」。
小さな集落が生きていくための知恵、農作業や、100人以上の人が共同で行う茅葺屋根の吹き替え。とてもそこに住んでいる家族だけでは無理な作業、人件費にすると途方もない金額になる作業をお互いが助け合い、村人総出で行うそうです。
相互扶助の精神、助け合いの心。都会で暮らす僕たちが日頃忘れがちなこの利他主義。決して人のために自分が損をする、犠牲になる、ということではなく、誰かのためにする行いは、やがていつか自分に戻ってくる。そんな精神が脈々と生きている集落。
僕らが手にした豊かさと古来の僕たちが持っていた豊かさ、どちらが豊かなのでしょうか?
色々なことを考えさせられる旅でした。